●築山館跡(築山神社、八坂神社)
住所:山口県山口市上竪小路100
駐車場:あり
15世紀中期、大内教弘の代に勢力が広がり、大内氏館では役人の数が増えて手狭になったため、政務を執るための別館として築いたという(短期間だけ居住地としていたいう説もある)。宗祇などの文化人が滞在している。
跡地に建つ八坂神社は応安2(1369)年、大内弘世が京都の八坂神社から勧請した。創建時の社地は不明だが、その後移転を繰り返し、元治元(1864)年に毛利敬親が現在地に移転している。
同じく跡地に建つ築山神社は教弘を築山大明神として祀ったのが始まりである。大内氏歴代当主、毛利元就や輝元の崇敬を受けていたが、やがて廃社となった。明治2(1869)年、興隆寺にあった東照宮が移され築山神社とされる。現在の主祭神は大内義隆で、他に大内氏歴代当主や徳川家康などを祀っている。
(館の土塁(築地)。祇園会などの祭りの際に登って見学する者もいたため禁制が出ている)
(市川元教の墓。元教の父・経好は毛利氏の家臣で山口奉行のトップだった。天正6(1578)年に大友宗麟と内通して謀叛を企てるが、経好に露呈し殺害されている。以前は土塁の上にあったが平成30(2018)年に整備のため、現在地に移された。後ろの石は庚申塔などで元教とは関係がない)
(整備中の築山跡。八坂神社の鳥居の向かいには駐車場も出来て見学しやすくなった)
感想:大内氏館跡と同じく整備が進んでおり今後が楽しみです。