高野山奥之院の霊廟1 佐竹義重の霊屋(逆修)

●高野山奥之院の霊廟1 佐竹義重の霊屋(逆修)
住所:和歌山県伊都郡高野町高野山(字 奥ノ院(原文ママ))
駐車場:入口にあり

 高野山での菩提寺は清浄心院。佐竹義重(天文16(1547)年~慶長17(1612))は名門・佐竹氏の十八代目当主で常陸の戦国大名だった。南の北条氏、北の伊達政宗などと戦う。関ヶ原の戦いで息子の義宣が西軍に通じたため改易されそうになったが、義重の工作で佐竹氏は出羽秋田の減封という処分になっている。
 霊屋は逆修(生きているうちに、あらかじめ死後の冥福を祈って仏事を行なうこと)で仏事の後に建てた。屋根は切妻造、檜皮葺で、向かって右の柱には『常陸国佐竹為義重逆修造立之』、向かって左の柱には『(時に)慶長四己亥十月十五日』と刻んである。

佐竹義重の霊屋

佐竹義重の霊屋

参考文献:戦国武将と高野山奥之院: 石塔の銘文を読む、現地の案内板、高野山霊宝館

感想:後ろが狭いため正面からの写真ばかりに拘りましたが、横からや刻銘の撮影もしておいた方が良かったと今頃後悔しています。ちなみに国指定重要文化財です。