●龍雲山西円寺
住所:山口県山口市陶2958
駐車場:あり
浄土真宗。明応年間(1492~1501年)、陶地区の西陶に時宗として創建された。当地を支配していた石見益田氏に寺領を与えられ移転する。大内氏の滅亡後、家臣の八木主税が京都の西本願寺で修行して浄円と名乗り、元和3(1618)年に西円寺の住職となり浄土真宗に改宗して大内氏の菩提を弔った。明治時代には陶小学校の仮校舎となっている。
感想:前日の雨で、前の道沿いにある田圃の水が溢れそうになっていました。
●竜峰山海翁寺
住所:山口県下関市豊北町阿川511-1
駐車場:あり
曹洞宗。本尊は釈迦牟尼佛。大内氏の家臣・秋枝肥後守興虎が山口市にあった国清寺で出家し、大永元(1521)年に現在地に浄空庵を創建したのが始まりと伝わる。慶長16(1611)年、毛利元就の九男・秀包が亡くなると息子で当地の領主だった元鎮が浄空庵跡に菩提寺を建て黄竜山江見寺と称した。
寛永2(1625)年、移封された元鎮に替わって毛利元景が領主となる。元景の前領地の玖珂村には、元氏が吉川元春(元氏の父、元景の祖父。戒名・随浪院殿海翁正慧大居士)の菩提を弔うため海翁寺を建立しており移封の際に江見寺のある当地に移転した。以降は阿川毛利氏の菩提寺となり領地の寄進や再建が行われるなど庇護を受ける。昭和14(1939)年、本堂が焼失したが再建された。
(鐘楼門。海翁寺には広島県安芸高田市の郡山城下にあった満願寺の梵鐘があり、それがここにあると思われる。市指定有形文化財の梵鐘は毛利輝元が鋳造させ、毛利氏の本拠地移転に伴って広島城下→萩城下に移った後、明治維新後に海翁寺に移されたという)
参考文献:山口県の地名、豊北町史、豊北町史2
感想:周りの道が狭くて運転に苦労した記憶があります。