周防古城ヶ岳城(山口市街地の北を守備)

●周防古城ヶ岳城
住所:山口県山口市上宇野令・天花
駐車場:なし
遺構:曲輪、腰曲輪、石塁、堀切、竪堀、土塁
標高:363メートル/比高:242メートル

 築城年代は不明だが現在の遺構は天正年間(1573~92)以降だという。『中国治乱記』には当地周辺に山口氏という領主がおり大内弘世に滅ぼされたとあるため、当城も山口氏が築いたという説がある。『注進案』には大内氏の時代に築かれ牧畑右衛門尉宗信の子孫が在城したとある。
 東に萩街道が通り、南には現在の瑠璃光寺にあった香積寺・高嶺大神宮(山口大神宮)などや山口の市街地があったことから、大内氏が山口の北の守りを固めるために築城(改築)し、その後毛利氏によって整備されたと思われる。

(全景。急峻な山城なのが分かってもらえると思う。手前は一の坂ダム)
全景

ダム

(直登の途中にあった巨石)
巨石

(下の縄張図の曲輪Ⅴ)
曲輪Ⅴ

曲輪Ⅴ

(曲輪Ⅵ)
曲輪Ⅵ

曲輪Ⅵ

(北東に向かっている曲輪群A。石塁や巨石があった。縄張図を見ると北東からが本来の登城口だったのだろうか。城の四方のどこを見ても急斜面で北東だけ登りやすそうには見えなかったが・・・)
曲輪群A

曲輪群A

曲輪群A

曲輪群A

曲輪群A

曲輪群A

曲輪群A

(曲輪Ⅳ)
曲輪Ⅳ

(曲輪Ⅲ)
曲輪Ⅲ

(曲輪Ⅲの南から西に侵入する際の窪み。虎口か?)
虎口

(窪みの上下の曲輪。土塁らしき箇所もあった)
上下の曲輪

上下の曲輪

上下の曲輪

(最南東にあるⅨとその西の曲輪)
曲輪Ⅸ

曲輪Ⅸ

曲輪Ⅸ

(主郭と思われる曲輪Ⅰとその北の曲輪)
曲輪Ⅰ

曲輪Ⅰ

曲輪Ⅰ

(こういうのがあるということは地元ではハイキングコースとして親しまれているのだろうか)
札

(曲輪Ⅱ)
曲輪Ⅱ

曲輪Ⅱ

曲輪Ⅱ

(Bの竪堀と堀切。こちらに行くと今の登山道に通じるらしい)
Bの竪堀と堀切

Bの竪堀と堀切

Bの竪堀と堀切

Bの竪堀と堀切

参考文献:山口県の地名、山口県中世城館遺跡総合調査報告書 -周防編-、防長古城趾の研究、山口と元禄、山口市史 第1 (通史篇)

感想:6月に行ったため登山道が藪になっており仕方がなく直登しましたが、急斜面でとにかくきつかったです! 下のルートマップの時間を見てもらえば分かりますが、登るのに時間を要しました。下山で膝は痛めるし自分の中では直登で最悪の部類に入ります。
 他の方のサイトにルートがあるので冬にそこを行った方が安全ですし楽です。

(縄張図)
縄張図



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