筑後守 について

過去の著書 ○もっと知りたい! 長宗我部元親 ○戦国武将の意外な関係 ○「戦国合戦」 意外・驚きエピソード ○大坂の陣・なるほど人物事典

二宮就辰の墓(山口県防府市)

●二宮就辰の墓
住所:山口県防府市伊佐江
駐車場:なし

 二宮春久の息子(毛利元就の落胤説あり)で毛利家に仕えた二宮就辰の墓。共同墓地の一角にある。
二宮就辰の墓

二宮就辰の墓

二宮就辰の墓

感想:ネットで検索すると前は領地だった門田の森と呼ばれる場所にあったそうですが、南西にある自衛隊の基地建設に際して移転されたようです。森の名前は息子の元経が門田姓を名乗ったことから来ているそうです。



四面山勝定寺(出雲古志氏ゆかりの寺)

●四面山勝定寺
住所:島根県出雲市馬木町59
駐車場:有り

 臨済宗。天正5(1577)年、戸倉城主・古志重信が石見小笠原氏の旧臣・高見長清の孫である僧・正菊を開基として創建した。当初は比丘草庵と号していたが、のちに勝定寺と改められる。天正17(1589)年頃、重信が出雲を去った後も伽藍の整備が進められた。七代住職・湘南が出雲市渡橋町の観音寺から入って隣の土地を買収して境内を広げ、明治年間には十三代住職・禅正が更に境内を拡張し、庭園を造って数百株のツツジを植えている。昭和年間には十八代住職・弘篤氏が老朽化した伽藍と庭園を整備した。
 真言宗であったが、のちに観音寺の末寺となり臨済宗に改宗したという。『朝山村史』には天正以前に建てられた可能性があるとの記載がある。

(参道。左手に駐車場がある)
参道

(山門)
山門

(参道その2)
参道

(大慈閣)
大慈閣

(本堂)
本堂

(鐘楼)
鐘楼

感想:『山陰の戦国史跡を歩く 島根編』から割愛した史跡です。
 ここはツツジの名所として知られていますが私が行った時は時期がずれていたので見ていません。訛りのせいか何故か地元の人と間違えられ観光客にツツジについて質問されました。



備中 茶臼山城(矢掛町。毛利(穂井田)元清の居城)

●備中 茶臼山城(矢掛町)
住所:岡山県小田郡矢掛町東三成・矢掛
駐車場:あり
遺構:曲輪、堀切、土塁、井戸跡
標高:111メートル/比高:47メートル

 天正11(1583)年、猿掛城主・毛利(穂井田)元清は息子の秀元に城を譲り自身は茶臼山城を築城して移り住んだ。天正15(1587)年、九州攻めに向かう豊臣秀吉が立ち寄った際
「山城はことごとく壊し城は平地に造るように」
 と命じたため地面の区画だけで終わったという。あるいは前年の天正13(1585)年、毛利輝元の命で元清は安芸の桜尾城に移ったという。いずれにしても城は完成しており婿の江木半四郞の居城を拡張したとも伝わり、元清が去った後は城代が置かれた。慶長5(1600)年の関ヶ原の戦いで毛利氏が防長に押し込められると廃城となる。
 現在は茶臼山文化の丘として整備されている。

(駐車場になっている曲輪1。場所は下の縄張図を参照。奥に見えるのがトイレで右は土塁らしい)
曲輪1

(曲輪1と2の間の段差。切岸か?)
曲輪1と2の間

(曲輪2。鎮守丸と呼ばれ最上位経王大菩薩を祀る社殿がある。法華経の守護神で最上稲荷のことらしいので稲荷の分社だろう。鉄塔もあった)
曲輪2

曲輪2

曲輪2

曲輪2

(曲輪3と書いたが1から続く鎮守丸の帯曲輪らしい)
曲輪3

(曲輪4。この辺りが二の丸らしい。現在は展望台となっている)
曲輪4

(曲輪4の南側。荒れていた。以前は畑だったのだろうか?)
曲輪4の南側

曲輪4の南側

(曲輪5、6、7。7には井戸跡があった。爺ヶ段と呼ばれ江木半四郞が住んでいた場所だと伝わっている)
曲輪5、6、7

曲輪5、6、7

曲輪5、6、7

曲輪5、6、7

(曲輪8)
曲輪8

(昆虫の森になっている南に延びる曲輪群9で通称は三の丸。確かに昆虫がいそうな雰囲気である。石垣は後世のものだろうか)
曲輪群9

曲輪群9

曲輪群9

曲輪群9

(駐車場(曲輪1)に戻って西側を望む。下に流れているのは小田川)
西側を望む

(主郭の曲輪群10。ここにも鉄塔が建っている)
曲輪群10

曲輪群10

曲輪群10

曲輪群10

(北にある堀切A。道路から入った方が楽だが自分は曲輪群10から行った)
堀切A

堀切A

堀切A

(最北端の堀切B。矢掛神社に続く道になっている)
堀切B

堀切B

参考文献:岡山県中世城館跡総合調査報告書 第2冊 備中編、小田郡誌 上巻 増訂追補

感想:車で行くと道が狭いため運天が苦手な方は注意が必要です。
 ご覧の通り、公園として整備されているため非常に見学しやすいのですが山城好きの方には物足りないかもしれません。

(縄張図。クリックすると別タブが開きます)
縄張図


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