●伯耆石井垣城(春日神社)
住所:鳥取県西伯郡大山町赤坂
駐車場:神社前に駐車スペースあり
遺構:曲輪、土塁、石塁、堀切、馬出、土橋
標高:55メートル/比高:lOメートル
東側は甲(きのえ)川が流れ断崖となっており、西には谷と湿地帯があった。築城年代は不明だが、元弘3(1333)年に船上山の戦いで幕府軍を撃退した名和長年の軍勢が伯耆小波城の攻撃後、伯耆守護代・糟屋弥次郎元覚の籠もる中山城も攻撃した。この中山城が当城だと説がある。その後、退休寺を開いたことで知られる箆津豊後守敦忠が入ったという。当地は名前の通り隣の地区にある現在の大山町石井垣に属していたが、近世になって石井垣村と赤坂村の争論によって赤坂村に編入された。
城内にある春日神社は祭神が天児屋根命、素戔嗚命、倉稲魂命で奈良県の春日大社を名和長年(箆津豊後守とも)が勧請し、延文年間(1356~61年)に箆津豊後守が社殿を造営し社領を寄進したと伝わる。大正6(1917)年、近隣の村の神社を合祀した。
(空堀の先に見えるのが上記の鏡池だと思う。現地の図には鷲池と書いてあったが・・・?)
(西側の景色。麓には公園(スクエアなかやま)があり、その先には大山町立図書館がある)
参考文献:鳥取県の地名、鳥取県神社誌、鳥取県中世城館分布調査報告書第2集(伯耆編)、現地の案内板
感想:最初に行ったのが真夏で蚊が多かったため冬に再訪しました。その時もGPSログも取らず縄張図も見なかったため、どのルートで廻ったのかはっきりと覚えていません。