●出雲 上之郷(かんのご)城
住所:島根県出雲市上島町
駐車場:なし
遺構:曲輪、堀切
標高:117メートル/比高:97メートル
城ヶ谷城、鬼ヶ城とも呼ばれる。塩冶高貞の一族、上郷三河守通清が城主になったのが始まりだという。上郷氏は鉄を通じて奥出雲の三沢氏との関係が深かった。斐伊川沿いにある当城は神西城、戸倉城などと共に出雲地方の西の重要拠点だった。
戦国時代になると尼子氏の城となる。天文2年(1533)、尼子経久と塩冶興久の対立中に上郷五郎右衛門尉という者が変装して経久の使者として周防に行き、大内義隆に支持を依頼したが、五郎右衛門尉は上之郷城主の一族だった可能性がある。毛利元就が出雲に侵攻してくると上之郷城は毛利軍に奪われた。
(更に西に向かうと堀切に出る。そこを下ると井戸があった。その先も道があったけど迷ったら嫌なので引き返した)

(麓にある三田谷古戦場。第一次尼子再興戦で再興軍と吉川元春が戦ったらしい。南には戸倉城や三刀屋城、北には高瀬城があるので戦いがあっても不思議ではない)

(入口跡。主要な出入り口として城兵が行き来したらしい。今もこの地区は城之谷と呼ばれている)

感想:入口が分かれば登山道と遺構が整備されているため初心者にも優しい城でした。









