波切不動明王堂(長宗我部氏遺臣の創建)

●波切不動明王堂
住所:高知県安芸市下山(字不動)
駐車場:なし

 穂積九左衛門は安芸国虎の家臣だったが安芸氏滅亡後、長宗我部元親に仕える。しかし長宗我部氏も関ヶ原の戦いで改易されたため浪人となり当地に移住して波切不動明王堂を創建し守本尊だった不動明王(不動尊)を祀った。地元の住民もこれを崇敬し、後裔がコンクリートで再建している。
 国道55号の中央にある梛(なぎ)の木には漁師・金二の船が難破して数人と波間を漂っていた時、信心していた波切不動明王堂の境内の神木・梛の木の枝が流れてきたため捕まったところ仲間の内、金二だけ助かったという伝承がある。昭和44(1969)年の国道拡張工事で伐採される予定だったが地元の不動地区住民の努力で残った。

(波切不動明王堂と梛の木。工事で分断された)
波切不動明王堂と梛の木。工事で分断された

(梛の木にある石仏)
石仏

(鳥居)
鳥居

(波切不動明王堂)
波切不動明王堂

参考文献:現地の案内板、長宗我部元親 50年のフィールドノート

感想:国道の中央にある梛の木と長宗我部氏に関係があると聞いて参拝しました。



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