西禅寺跡(安芸吉川氏の菩提寺)

●西禅寺跡(安芸吉川氏の菩提寺)
住所:広島県山県郡北広島町新庄

 国指定史跡。南北朝時代、吉川経兼が創建したという。やがて吉川氏の菩提寺となり歴代の当主が土地を寄進した。時代が下ると仏殿や塔頭が建てられ興隆する。天文11(1542)年には月山富田城攻めに向かう大内義隆やその家臣が宿泊した。永禄11(1568)年には日山城を訪れた益田氏が宿泊している。天正10(1582)年、吉川元長と深い交流があったことで知られる周伯恵雍が住職となった。元長が亡くなり広家が家督を継いでも庇護されたが、関ヶ原の戦い後、広家が岩国に移封されると檀那がいなくなり廃寺となる。

西禅寺跡

西禅寺跡

参考文献:大朝町史 上巻、広島県の地名、北広島町ホームページ広島県教育委員会ホームページ、現地の案内板

感想:「おお、ここが吉川関連の文書で頻繁に見る西禅寺か!」と現地で感動していました。



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