巨嶽山正福寺(水木しげるの原点、尼子再興戦で焼失した寺)

●巨嶽山正福寺
住所:鳥取県境港市中野町5016
駐車場:あり

 曹洞宗。創建年代は不明だが正八幡宮と餘子神社(両社とも現在は大港神社)の別当寺で真言宗の代台寺という名だった。天文年間(1532~55年)に洪水で流されてしまったため吉祥寺として再建されたが、元亀年間(1570~73年)に毛利軍と尼子再興軍の兵火で焼失してしまう。
 その後、草庵を結んで細々と存続していたが、貞享年間(1686~88年)に上道村(境港市上道町)の僧・元達が現在地に移して再建し曹洞宗に改宗し米子市の総泉寺の末寺となった。越前にある曹洞宗の大本山・永平寺より寛保元(1741)年に移植したと伝わる榧(かや)の木が本堂の南にあり市天然記念物だったが、平成3(1991)年の台風で倒木してしまう。
 市指定文化財の地獄極楽絵図は死者が地獄の王によって裁かれていく様子などが描かれており、これを見た水木しげるは別の世界を知って妖怪の世界に導かれたという。他にも寺宝として地引網絵馬がある。
 境内には『伯耆志』の著者・景山粛の墓や地元の俳人・一仙堂蘭石の芭蕉句碑などがある。

(山門)
山門

(地蔵群)
地蔵群

(平成14(2002)年に設置された水木しげる記念碑)
水木しげる記念碑

(鐘楼門)
鐘楼門

(本堂)
本堂

参考文献:鳥取県文化観光事典、鳥取県の地名、正福寺公式サイト

感想:境港市が主催したツアーで参拝しました。



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