梶原の佐渡五輪塔(佐渡商人の墓。古代寺院の石塔ヵ)

●梶原の佐渡五輪塔
住所:鳥取県西伯郡大山町加茂(字 塔ノ谷)
駐車場:なし

 大山町加茂の梶原地区(旧・梶原村)にある。何時の頃か商人が佐渡国から伯耆に行商に来たが、病気になってしまい子供と佐渡のことを思いながら梶原村で亡くなる。村人は丁寧に葬って五輪を建て毎年盆には供養踊りを行った。
 だが次第に忘れ去られ五輪も荒れてしまう。ある時、村人の夢に商人の霊が現れ「自分を祭ってくれた人の願いを叶える」と告げた。村人は五輪を清掃し快癒を祈願したところ御利益があり全快したため噂が広まって神様として祭られ大勢の参拝者が来たという。
 五輪と呼ばれるが石塔の多層塔の一部で(字名の塔ノ谷の由来だろう)、この辺りに古代寺院があった可能性がある。

(「地域自主組織なわのわ」の拠点・なわほ(旧名和保育所、その前は旧名和小学校)の山の谷間にある)
山

(古い看板のある小屋から入る。向かいには真島氏逆修塔が建つ)
小屋

(丁字路に来たら真っ直ぐ墓地の方に行く。詳しいルートについては下のGoogleMAPを参照)
丁字路

(道は倒木などの箇所が多少あるが概ね整備されている)
道

(佐渡五輪。写真では伝わりづらいが高さが1メートル強はあった。中央には梵字が刻んであったのだろうか)
佐渡五輪

佐渡五輪

佐渡五輪

(周辺を撮影。土が盛ってある箇所などがあり寺院跡にも見えるが畑の跡だろう。それに古代寺院なら山の上にありそうだが)
周辺

周辺

周辺

周辺

周辺

参考文献:名和町誌、鳥取県の地名

感想:場所や五輪の説明については地元の方に教えてもらいました。古代寺院があったというのは自分の勝手な解釈です。
 大山町で佐渡五輪だと荘田佐渡五輪塔が有名で案内板があります。