●不破八幡宮
住所:高知県四万十市不破1374-1
駐車場:あり
不破は「ふば」と読む。祭神は品陀和気命など。創建年代は不明だが、社伝では応仁2(1468)年、応仁の乱の戦乱を避けて一条教房が下向した際に京都の石清水八幡宮を勧請して創建したという。大永2(1522)年、土佐一条氏の家司(けいし。公卿の家に置かれた職員)・源康任が土地を寄進した。永禄元~2(1558~59)年に家司・(源?)康政が京都から宮大工を招き再建させており、本殿は現在、国指定重要文化財になっている。近世まで八幡宮、正八幡宮、広幡八幡宮と称していたが、明治初年に現在の社号となった。
10月10日に行われる秋祭は「神様の結婚式」と呼ばれ四万十川の河口に建つ初崎の一宮神社に祀られている女神の一体が御座舟で川を上ってくると当社の神輿が迎え、両神の神輿を付き合わせるという神事である。土佐一条氏が当地の略奪結婚の風習を諌めるため始めたという。
(永禄年間に招かれた宮大工・北代右衛門の後裔が建てた北代氏先祖墓。向かって右は右衛門の顕彰碑)
参考文献:現地の案内板、高知県の地名、家司と呼ばれた人々
感想:土佐一条氏と関係があるということで参拝しました。