●常陸 真壁城
住所:茨城県桜川市真壁町古城(字 瀬戸、二の丸、本丸、中城)
駐車場:真壁第一体育館駐車場が利用可能
遺構:曲輪、堀、土塁
標高:47メートル/比高:0メートル
国指定史跡。承安2年(1172)年、多気直幹の子・六郎長幹が築城し地名を取って真壁氏を名乗ったと伝わる。近年の説では亀熊城を本拠地としていた真壁氏が15世紀に移転したという。
文治5(1189)年、長幹は常陸守護・八田知家に従い奥州藤原氏攻めに参加するなど活躍している。応永29(1413)年、12代目当主・慶幹は小栗満重に味方したため鎌倉公方の足利持氏に攻められ翌年に落城したが、慶幹の甥で13代目当主・朝幹が足利持氏に味方し家督争いにも勝利して御家再興をしている。18代目当主・氏幹は佐竹氏の配下となり北条氏直と戦った。
慶長5(1600)年の関ヶ原の戦い後、佐竹氏が出羽に移ると隠居地として与えられた浅野長政が入るが、元和8(1622)年に浅野氏が去ると廃城となる。
(神道霞流剣術発祥之聖地。弘治2(1556)年に小田氏治と戦うなどした17代目当主・真壁久幹は塚原卜伝の弟子で法名の道無から「鬼道無」と恐れられた武将で神道霞流剣術の祖とされている。棒術が巧みだったことから、技は神道夢想流杖道に引き継がれている)
参考文献:茨城県の地名、茨城県の中世城館、桜井市公式サイト、桜井市観光協会、神道霞流剣術
感想:10年前に行った時はだだっ広い空き地だな、と思った記憶があります。今のように城に興味があればもう少し遺構を確認できたかもしれません。
今は復元工事が進んで堀などが綺麗に見られるようです。