●安芸木村城
住所:広島県竹原市新庄町
駐車場:なし
遺構:曲輪、土塁、堀切、竪堀など
標高:140メートル/比高:120メートル
別名・篠原城。西に賀茂川が流れ天然の濠となっており半島状に北に突き出ている。西側は断崖なのもあり防備は薄く他の方向に力を入れた構造となっている。現在も北に国道2号線、西に国道432号線が走っているが、当時も旧山陽道などが付近を通る要衝だった。
正嘉2(1258)年、小早川政景が竹原床の地頭職を得て築城したと伝わる。一説には本城山城主・後藤実基が当城に移ったが五代目の篠原安芸守に跡継ぎがなかったため、政景を養子にして家を継がせたという。天文13(1544)年に毛利元就の三男・隆景が竹原小早川家を継ぎ、天文20(1551)年に沼田小早川家を継いで高山城に移ったため使用されなくなった。
参考文献:広島県の地名、広島の中世城館を歩く、安芸の山城、賀茂郡志
感想:城にあまり興味のなかった頃なので畦状竪堀群などを撮影していないのが残念です。機会があれば再訪する予定です。