室戸岬(補陀落渡海の地)

●室戸岬
住所:高知県室戸市
駐車場:あり

 高知県の南東端にあり、太平洋に突き出している。古くは室戸崎、室生門崎、室戸ヶ崎と呼ばれていた。平安時代に空海が修行した場所として知られるが、難所であったため一般人は近づかず、補陀落(※1)渡海の地として信仰され、修行者だけが足を踏み入れる場所であった。通行は野根山峠を越える陸路か、太平洋を船で進む海路が一般的であった。しかし、海上もまた難所として知られており、船待ちや事故が頻発した。
 近現代に入ると、国道55号の開通などにより陸路でのアクセスが容易になった。現在では、室戸ユネスコ世界ジオパークに認定され、室戸阿南海岸国定公園にも指定されている。
※1 補陀落(ふだらく):インドの南海岸にあり、観音の住所といわれる山。観音の浄土として崇拝された。日本でもこの名を持つ霊地が信仰の対象となった。

(室戸岬と太平洋)
室戸岬と太平洋

室戸岬と太平洋

室戸岬と太平洋

室戸岬と太平洋

室戸岬と太平洋

(観光モニュメント「風見鯨」)
風見鯨

(昭和10年(1935)に建てられた中岡慎太郎の像)
中岡慎太郎の像

参考文献:高知県の地名、室戸市観光協会

感想:何となく自分なりにまとめてみました。



土佐 蛸の森城(下田城。下田駿河守の居城)

●土佐 蛸の森城(下田城)
住所:高知県南国市稲生(字 鮹ノ森)、南国市十市(字 塚ヶ谷)
駐車場:蛸の森トンネル付近に駐車スペースがあるが駐車して良いか不明
遺構:曲輪、掘切、竪堀、土塁
標高:144メートル/比高:117メートル

 城主は下田駿河守と伝わっている。下田氏は山田(大中臣)氏の分流で文明年間(1469~87)頃に当地に土着し、蛸の森城を築いたと推測されている。
 『土佐物語』によると、下田駿河守は介良城主の横山左京亮らとともに長宗我部国親に対抗していた。しかし天文16年(1547)(天文18年(1549)とも)に左京亮が国親に降伏。それを知った駿河守は激怒し徹底抗戦の構えを見せた。
「城を枕にして討死する」
 そこで国親の家臣の久武肥後と福留隼人が出撃しようした際、隼人の前に老尼が現れ願い出た。
「私は下田の百姓の妻です。夫亡き後は息子を頼りに生活をしていましたが、年貢が納められないため、息子は駿河守に殺されてしまいました。私自ら城内に手引きし、落城させ息子の供養としたいです」
 この話を隼人から聞いた国親は老尼に3人の兵をつけ、城内に侵入させた。そして兵が火を放ったところに隼人の軍勢が攻め込み城は炎上。駿河守は胸に矢を受けて死期を悟り、猛火に身を投げて果てる。弟の七郎左衛門は城から脱出し大岩に隠れたが、長宗我部軍に見つかり奮戦の末に自害した。

(蛸の森トンネルと入口)
蛸の森トンネルと入口

(しばらく登ると北東の掘切に出る。場所は下にスクロールすると出てくる概略図を参照)
北東の掘切

北東の掘切

(曲輪2)
曲輪2

曲輪2

曲輪2

曲輪2

(掘切2。二重だったと記憶している)
掘切2

掘切2

掘切2

掘切2

(上記の先にある尾根。当たり前だが、ここを切るために掘切が掘られた)
尾根

(曲輪3)
曲輪3

曲輪3

曲輪3

(曲輪4)
曲輪4

(掘切3。三重の掘切があった。掘切2もだが、急角度の切岸が良好な状態で残っており上り下りに苦労した)
掘切3

掘切3

掘切3

掘切3

掘切3

掘切3

(曲輪5。尾根に小規模な掘切と曲輪があった。その先は自然地形)
曲輪5

曲輪5

曲輪5

(山頂部にある主郭の曲輪1。その周りを一段低い曲輪2~4が囲んでいる。土塁があった)
曲輪1

曲輪1

曲輪1

曲輪1

曲輪1

(内容と関係ないが山城を降りて食べた夕食の台湾ラーメンと台湾炒飯)
台湾ラーメンと台湾炒飯

参考文献:高知県の地名、土佐の山城、高知県南国市中世城館跡、十市古事考、土佐物語

感想:迷いやすいとのことでしたが、GPSログのお陰で往復で迷うことはありませんでした。
 以前は北西の隅に井戸があったということでしたが、今は分からなくなっています。

(概略図)
概略図



御厨人窟(みくろど)・神明窟(御蔵洞。空海修行の洞窟)

●御厨人窟・神明窟(御蔵洞)
住所:高知県室戸市室戸岬町(字 岩屋)
駐車場:不明

 空海が神明窟で修行し、御厨人窟で生活していたと伝わる。昔、御厨人窟には毒蛇が住んでいて往来する人や牛馬に危害を加えた。そこで空海が修行の傍ら加持の力で退散させ、その跡に愛満五社権現を勧請し愛染明王を安置したという伝承がある。
 洞窟から見た空と海に感銘を受けたため、空海と名乗ったと伝わる。

(向かって右が神明窟で、左が御厨人窟。二つを総称して御蔵洞(みくらど)と呼ぶ)
御蔵洞

御蔵洞

御蔵洞

御蔵洞

(御厨人窟(五社神社))
御厨人窟

御厨人窟

御厨人窟

(神明窟)
神明窟

神明窟

(御蔵洞から空と海を見たが・・・ゴールデンウィークで満車だったため神秘的な雰囲気はなかった)
海と空

参考文献:高知県の地名、現地の案内板、室戸町誌

感想:平成30年(2018)に参拝した時は落石調査で洞窟内は立入禁止でした。そのため令和7年(2025)に再訪して参拝することができました。