●来見野神社(安藤八幡)
住所:鳥取県八頭郡若桜町来見野706
駐車場:なし
祭神は素戔嗚尊。創建年代は不明で、三宝荒神と称していたが明治初年に現在の社号となった。
境内に建つ安藤八幡には次のような伝承がある。天正年間、因幡私都城が落城すると城主の安藤義光は落ち延び但馬を目指して当地まで来た。哀れに思った住民は食事を与え助言をする。
「諸鹿(同町諸鹿)を経由して広留野(同町諸鹿)から但馬に行くのが安全だろう」
義光が御礼に白銀の茶碗を住民に渡すと、これを知った諸鹿の人達は
「まだ金目の物があるだろう」
と考え、広留野で待ち伏せて襲いかかり殺してしまう。来見野の村人は義光の霊を慰めるため安藤八幡を建てたという。
感想:義光は一人で7人を討ち取ったが8人目の太郎衛門という村人に殺されてしまったそうです。天正年間の私都城の戦いというのは尼子再興軍が攻撃した時のことで、義光は因幡毛利氏の家臣だったのではないかと思います。