住所:群馬県渋川市白井
1256年、上杉家の家臣・長尾景煕が築いたと伝わるが定かではない。15世紀中頃、上野守護の上杉氏が同族の越後守護の上杉氏との連絡を維持するため築城し、家臣の長尾景仲が入ったという説が有力である。戦国時代に入っても景仲の子孫(白井長尾氏)が上杉謙信、滝川一益、北条氏などに属して城を維持した。一時、武田信玄の家臣・真田幸隆に奪われたことがあるが、のちに奪い返している。
1590年の小田原征伐の際、前田利家に攻略され城主・長尾景広は城を追われ上杉景勝の家臣となった。その後、白井城には本多康重、井伊直孝、西尾忠永などが入るが、1624年に廃城となる。
その後農地として利用されたため、石垣・土塁・空堀などの遺構が良好な状態で残っている。