「戦国合戦」 意外・驚きエピソード

 平成20年1月7日に本を出版しました。タイトルは“「戦国合戦」 意外・驚きエピソード(PHP研究所、税込680円)”です。内容は戦国後期の主要な合戦に関するエピソードを100以上載せています。

 ちなみに各ショッピングサイトの紹介文では「桶狭間から大坂の陣まで、信長・秀吉.家康の天下人3人の合戦ごとに珍しい逸話を紹介。史料のあちこちで集めたニッチなネタ満載の戦国エピソード集」などとなっておりますが、有名な逸話が1/3、戦国好きなら知っているのが1/3、あまり知られていないのが1/3となっており、前回の「大坂の陣・なるほど人物事典」と違ってマニアックさが薄れ、一般の方~戦国時代のことを多少ご存じの方向けとなっております。
構成は以下の通りです。
第一章:桶狭間から美濃攻略
第二章:姉川の戦いから浅井・朝倉攻略
第三章:三方ヶ原から長篠の戦い
第四章:秀吉の中国攻め
第五章:天王山・賤ヶ岳
第六章:小牧・長久手の戦い
第七章:四国・九州攻め
第八章:小田原攻め
第九章:関ヶ原の戦い
第十章:大坂の陣
 今回も全国の書店・コンビニに並んでおりますので、見かけられた際はご購入よろしくお願いしますm(._.)mm(._.)mm(._.)m

 一応どんな感じかと言うことでページ数の都合で没になった逸話を一つ載せておきます。
タイトル:狭き門
本文:1586年6月、九州統一を進めていた島津義久は敵となった肥前の勝ノ尾城に籠もる筑紫広門を攻撃した。
 城の兵は後がないと思い奮戦したが、島津が大軍で攻めてきたため、次第に追い詰められていった。その状況を見た広門は自害の覚悟を決め、冥土の思い出にと曲を演奏したいと島津軍に申し出た。
 これを哀れに思った島津軍は攻撃をやめ、演奏を許可した。その時、島津家に属していた筑後秋月の領主・秋月種実が広門とつながりがあったので、手を回して広門を降伏させ命を助けた。
 降伏した広門は城を追われ、筑後の一角に幽閉された。これを見た者は
「痛ましい姿だ。昨日までは『広門』だったのに、今日からは『狭門』になってしまった」
と笑ったという。
(『豊薩軍記・九州記・高橋招運記』)
コメント:『狭門』って・・・。いつの時代でもくだらないことを考える人がいるものですね。
 
 文庫は品切れ重版未定となってしまいましたが、令和元年5月に電子書籍として復活致しました。何卒よろしくお願いしますm(._.)mm(._.)mm(._.)m