「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」コラボ企画 『たたら製鉄のふるさと吉田町巡りと鍛冶体験』 (その4)

 体験が終わった後は鉄の未来科学館に移動し鉄の歴史を学ぶ。

(科学館)

(復元された炉)

 見学が終わるとバスで大金持ちの田部さん家に行く。

(土蔵。引率者の話だとお宝のあるものがあれば、布団が閉まってあるだけのものもあるそうだ)

(そのまま歩いて近くの鉄の歴史博物館に移動する。たしか田部家の専属医師の家を博物館にしたんだったかな…)

 中で1970年に作成された日本鉄鋼協会主導のたたら復元実験映像を見る。村下(たたら作業の技術責任者)の炎との格闘が印象に残っている。そして声が小さいのもあって話している出雲弁が全く分からん…。地元の人も分からんらしい。
 映像を見終わると館の方からたたら製鉄の説明を受ける。
 そして最後の目的地・菅谷高殿に移動する。国内唯一現存する高殿様式でとても貴重なものらしい。

(外観)

(中は天井が高いこともあって非常に広く感じる。中央にあるのが玉鋼を造るための製鉄炉)

(製鉄炉と風を送るための鞴(ふいご))

(炉の中。炉も含めて全てが長い経験に基づき合理的に造られている。詳しいことはネットか本で調べて下さい)

(天井)

 そして中で説明を受けるのだが、風が良く通るように設計されているため寒い! とにかく寒い! 説明があまり頭に入らなかった。

(村下が休憩した村下座)

(炭置き場の炭町)

 これにて今回のツアーは終了。松江駅まで戻りました。
本日の感想:本だけではなく実物や映像を見て丁寧に解説してもらえたので、やっとたたら製鉄がどういうものか理解できました。参加者の方との交流も楽しく勉強にもなりました。まだまだ島根県に関して知らないことがたくさんありますねえ。
 製鉄に興味を持てたので、次は尼子氏の観点から見た鉄や日本刀についてのツアーや講演会にも行ってみたいです。



「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」コラボ企画 『たたら製鉄のふるさと吉田町巡りと鍛冶体験』 (その3)

 食事が終わるといよいよ鍛冶体験。今回は釘をペーパーナイフにするというもの。工房に移動し指導してくださる方のお手本を見学。

(釘を熱して…)

(叩いて頭を潰す!)

(もう一度熱して…)

(刃を入れる部分を叩いて平たくする!)

(そして削って刃を造る)

 これで出来上がり。その後、自分も参加者の中で2番目に挑戦した。

(このへっぴり腰…。火が恐くて…)

(金槌で叩くとき力が足りなくて他の参加者から「もっと力を入れろ」と注意されちゃいました…。この時に一番やってはいけないのは持ちづらいからと手で掴もうとすること。1300度くらいで熱しているので大やけどをしていまう。本能的に手が出そうになることがあったが我慢した)

 刃を造るのは簡単だった。その後に時間があったので柄の部分を熱して曲げてみた。

(完成品。曲げない方が良かったのかも…)

 他の人達がたたら体験をしている間、暇だったので吉田町の方や他の参加者の方と雑談をしていた。
 一番話題に上ったのが地元の名士・田部長右衛門。代々、長右衛門を名乗る田部家は島根の山林王で、戦前は中国地方はもちろん四国の山まで持っていたとか。島根県民には昔の知事として知られているらしい。今でも田部家はお金持ちで全国的に知られているらしいのだが、私は全く知らなかった…。
 その他に名前が出ていたのが、ロンギヌスの槍を作成された島根県出身の刀匠・三上貞直さん。技術と優れたリーダーシップをお持ちの方で日本を代表する刀匠のお一人らしい。備前長船刀剣博物館で『戦国BASARA』HERO武器・武具列伝(戦国無双の刀剣展だったかもしれません…)を開催しようかという話が出た時、全日本刀匠会の内部では反対が多かったが、三上さんが「伝統にあぐらをかいていては駄目だ。新しいことに挑戦しないと」と率先して進めたそうな。それが今回のヱヴァンゲリヲンに繋がった、という話を聞いた。

(雑談中に見せてもらった35万円のナイフ。柄の部分が高いと聞いたが…詳しいことは忘れた)



「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」コラボ企画 『たたら製鉄のふるさと吉田町巡りと鍛冶体験』 (その2)

 バスで雲南市吉田町に向かう。朝が早かったため、バスの中ではずっと寝ていた。まずは『道の駅 たたらば壱番地』でお買い物タイム。2ヶ月の間に3回度も来ているので何も買わなかった…。もう昼も近いからお菓子を食べる気にもならんし。

(目が覚めたら結構積もってた。松江市は雪が無かったのに…)

 30分後、ふる里屋という食堂に移動して昼食。出てきたのは地元で採れた食材を使った定食で、私のようなおじさんにはぴったりの内容だった。

(定食。ここのお茶は乾燥させたシソの葉が入っており香りと味が良く買って帰ろうと思ったが「販売はしていない」とのこと。がっかりです…)

(釜飯)