増上寺

住所:東京都港区芝公園4-7-35

 増上寺は武蔵貝塚にあった寺だったが、徳川家康が関東に移封されるとその菩提寺となり現在地に移された。そして二代将軍の秀忠をはじめ何人かの徳川家将軍が葬られ、江戸屈指の寺院となる。しかし明治に二度の火災と、太平洋戦争の空襲もあってほとんどの建造物が無くなってしまった。現在でも東京を代表する寺院として有名。

(本堂)

(三解脱門)

(徳川将軍家墓所)

感想:ここにある徳川将軍家の墓所は家康の命日前後など特別な時しか拝観を許可していません。その時に行くのがいいかもしれないですね。お寺自体は空襲にあって規模が縮小してしまったのか思ったより小さかったです。ちなみに本堂の後ろに見えるのは東京タワーです。

写真の提供についてはこちらをクリック


武蔵江戸城(東京城、皇城、宮城、皇居)

住所:東京都千代田区千代田1-1

 江戸城は名将として名高い太田道灌が築いたと言われている。規模は小さなものだったが、これ以降江戸は武蔵の中心として栄えた。1524年に北条氏に攻略されるとその支城となる。本格的な城郭となったのは1590年に関東の覇者だった北条氏が滅んで、徳川家康が江戸に入ってからである。家康は石垣もなく小さかった江戸城を大規模に拡張し五層の天守や櫓、石垣を設置した。そして街も埋め立てや運河の整備、道路の整備などを行って現在の東京の基礎を築いた。その後、江戸は日本の中心として栄えて18世紀初めには人口が100万人を越え世界最大の都市となった。
 明治維新後に天皇が江戸城に入ると、東京城→皇城→宮城と名前を変え、第二次世界大戦後は皇居と呼ばれている。

(二重橋)

(大手門)

(半蔵門)

(楠木正成の像)

(天守台)

感想:一回目は祝日の翌日で西の丸・本丸に入れませんでしたTT (開苑日は、月曜、金曜を除く毎日。行事による支障がある日、年末年始は閉苑。ただし、月曜、金曜でも祝日の日は、開苑) 皆さんも行く時はよく調べてから行きましょう。
 でもテレビでよく見る二重橋からの江戸城が見られて感激でした。東京の方のお話しでは都内で一番遺構が残っていて見所がある城と言えばここだそうですので、行って損はないと思います。広すぎて一周するのに歩いて1時間くらいかかりましたが、、、><

写真の提供についてはこちらをクリック


東京史跡巡り2008(2日目:井伊直弼・今川家累代・徳川信康の墓)

 2008年7月22日、西麻布で目が覚める。この日は力強い味方がいるので安心して出かけた。私がサイトを始めてからお付き合いさせてもらっているキヘイジさんが丸一日、同行してくださるのだ。
 でも、その前に早朝お墓参りということで朝食後、近くのお寺に一人で向かった。ああ、みんな通勤でせわしそう・・・。

1.祥雲寺・・・渋谷区広尾にある。黒田騒動で有名な黒田忠之の開基で、忠之の父・長政の墓など黒田家の墓がある。他にも美濃八幡の金森家・筑後久留米の有馬家の墓などがある。
 中は周辺の慌ただしさをよそに静か。ゆっくりと散策した。

(美濃八幡・金森家の合祀墓)

(筑後久留米・有馬家の墓。有馬家祖先の供養塔のようだった)

 その後、キヘイジさんと途中で合流して、まずは世田谷区に向かう。

2.豪徳寺・・・世田谷区豪徳寺にある。彦根藩主・井伊家の菩提寺。
 さすが大老を出しただけの寺だけあって規模が違う。招き猫で有名らしいけど、お墓しか目に入らなかったので気がつかなかった。どこにあったんだろう・・・?

(井伊直弼の墓)

3.長泉寺・・・渋谷区神宮前にある。堀直寄の球体形の墓があるということで来たのだが・・・本に書いてある場所にない。寺務所の方に聞いたところ、堀姓を奥田姓に変えた奥田家の方々が自分たちの菩提寺に移転されたとのこと。
 ショック!! 球体のお墓なんて見たことがなかったので、参りたかった・・・TT

4.広徳寺・・・練馬区桜台にある。東京屈指の大寺院。広大な墓地には柳生家・小堀家・立花宗成などそうそうたるメンバーが揃っている。
 ・・・のだが、何と山門に「参拝謝絶」の文字が。お寺の方とお話ししたところ、「観光のお寺ではないので基本的にお断りしています」と説明された。インターネットで見る限り、お寺の方によっては入れてくれる場合もあるようだが、私の対応が悪かったのか、「檀家の方以外は墓地には入れません」と言われてしまった。再びショック・・・TT
 今回、一番の目的だっただけにかなり凹んだ。

5.観泉寺・・・杉並区今川にある。地名の通り、今川家累代の墓がある。
 ここはやっと普通にお墓参りが出来たお寺だった。氏真、悪く言われますが、無能な人物ではなく、生まれた時代が悪かったのでしょう。
(今川家累代の墓)

6.西念寺・・・新宿区若葉にある。服部半蔵と徳川信康の墓がある。
 ここは服部半蔵はすぐに分かったが、徳川信康がなかなか分からず探し回った。
「困ったなあ」と途方に暮れていたら、キヘイジさんが「半蔵の横にありますよ」と知らせてくれました。墓地中、探し回ったのは何だったんだ・・・><

(徳川信康の墓。愛知県岡崎市・静岡県浜松市の信康の墓にも行ったので、あとは静岡市のみ)

 これで史跡巡りは終了。渋谷に移動して居酒屋でキヘイジさんと語り合った。いいなあ、やっぱりこうやって戦国時代の話が出来るのは。というか、酔っていたのもあって私が一方的にしゃべっていたような気もしたが・・・ーー;
 渋谷でキヘイジさんとお別れして、そのままホテルに戻った。

(おまけ)
7.賢崇寺・・・港区元麻布にある。佐賀藩主・鍋島家の菩提所。
 翌日、東京を去る前に時間があったので、ホテルから一番近かったここに行ってみた(と言っても歩くと結構距離があったが)。
 鍋島家の墓域は圧倒されるほどの広さとお墓の大きさ。油断ならんな、佐賀・・・。

(鍋島家歴代の墓。藩主の正室の墓もあり)

 そこからホテルに戻って静岡駅まで行き、日本平の花火大会を見て愛知県に帰った。

感想:東京23区内は、大名家の菩提寺が集中している。しかし公共交通機関で廻るので、思ったほどの数は行けないし、行っても地方への移転・お墓参りは出来ないなど、悲しい思いをすることが多い。
 ということでもう東京で寺巡りはやめ。そういうことがしたいなら多少お金と時間がかかっても地方へ行くべきだと切々と感じた。地方なら寺も観光名所としてあるから、断られないし、レンタカーを借りれば移動も楽だから。
 東京は知り合いと会うとかイベントに行くだけにしよう・・・。
 2日目に関しては東京に慣れておられるキヘイジさんのおかげで場所の移動もかなりスムーズでした。あんなに暑く、しかも残念な目にあうことが多かったのに、最初から最後まで付き合ってくださって本当にありがとうございましたm(._.)mm(._.)m

写真の提供についてはこちらをクリック