家康の暗殺を阻止する

 大坂夏の陣が起こる前に、大野治房が忍びに駿府を放火させ、その混乱に乗じて床の下に潜らせ徳川家康が来たときに暗殺させようとした。しかし小幡景憲は反対。
「そう上手くはいかないだろう。家康は浜松にいた時に『女性のいる場所の縁側は飛び降りやすいように低く造れ』と命令したので、どこも低くなっていた。その真意は人が入れないようにする用心のためならば、駿府城の床下にも潜り込むことはできないだろう」
 もっともらしいことを言って家康の暗殺を防いでいる。(『続武家閑談』)

駿府城
駿府城

UPDATE 2005年7月7日
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