南部左門

(なんぶさもん)

生没年:不詳/ 身分:豊臣軍の部将/ 官位(通称、号):左門

千姫の墓
京都市東山区林下町400の知恩院にある千姫の墓

 陸奥の豪族・福士家の一族と言われている。南部利直の小姓だったが罪があり逃亡して大坂城に入り、大坂の陣では同じ南部家旧臣の南部信景らと共に戦った。大坂城が落ちる時に堀内氏久らと共に千姫の護衛を務め、その功で命を助けられ徳川頼宣の家臣となっている。

管理人・・・大坂城に入ったのは浪人の募集に応じて駆け付けたという説もあります(何で駆け付けたのかは分かりませんが)。また陣後、南部家が幕府に引渡してくれるようにお願いしましたが、秀忠は左門を『抜群の忠義者』と評してこれを拒否したそうです。秀忠は千姫を救出してくれたのがよっぽど嬉しかったんでしょうね。
 あと『難波戦記』には彼は本多正信に内通して千姫を脱出させたことになっています。後から命が助かったのもそういった経緯があったからでしょうか?

参考文献戦国人名事典 コンパクト版・難波戦記、ほか

UPDATE 2002年9月8日
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