家康の毒見役

 大坂冬の陣の時、伊達政宗徳川家康に「もしかすると豊臣の手の者が朝夕のお食膳などに毒を入れる者がいるかもしれませんので、ご注意された方が良いかと思います」と進言した。家康はその案を取り入れ、それからいつも御膳に御煮取役(毒見役)という者をつけた。その役は必ず三河譜代の者が選ばれ、そこで適当な者がいなければ甲斐の者、さらにそれもいなければ駿河から選ばれたという。(『雑和筆記』)

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