忠節

 1614年10月8日午後11時頃、幕府に大坂からの使者として江原興左衛門と丹羽左平治が来た。本多正信は左平治を呼んで甘言をささやいた。
「今度の戦いで味方になって忠節を誓ったなら加増してやろう」
 すると左平治は刀や脇差を渡して
「ただちに成敗してください。主人の使いで来たのにそのようなことを言われるのは運の尽きだ」
 と決然と断った。左平治は大坂に返されたが、その立派な態度のおかげで大坂の陣後に召抱えられた。(『慶長見聞書』)

感想など
雲龍斎秀就さん・・・自分ならすぐ飛びつきそうなのですが、、、左平治さんすごいですな、、、。

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