敵を脅かす

 道明寺の戦い丹羽氏信は80の兵を率いて従軍していた。氏信は司令官の水野勝成の命令が出る前に小松山を迂回して兵を進める。すると先に戦っていた味方が敗走して来たため、友崩れ(先に敗走した兵のために一緒に敗走してしまうこと)になるのを恐れた氏信は乗り出してそれを鎮めて兵達を折り敷かせた。
 しばらくして敵味方入り乱れて戦となり負けそうになった際に、氏信が鬨の声を上げさせたので敵は驚いて敗走している。(『続武家閑談』)

管理人・・・この話の続きは『長篠の合戦の際、武田軍は負けて撤退した。その時に武田信豊が法螺貝を吹かせたため織田・徳川連合軍は驚いて追撃しなかった。どちらもその時の状況を見ての策だ』となっています。

UPDATE 2012年7月12日
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