病人の何が悪い!

 浅野良重の家臣・永田治兵衛は病人だったため、駈け走ることが難しかった。若者達は治兵衛を小馬鹿にして笑っていた。
「あの病身では何の役にも立たない」
「働きは力のあるなしだ。侍は剛の者こそ役に立つ。持病の有無は関係ない」
 治兵衛は反論。そして樫井の戦いで見事、豊臣軍の淡輪重政を討ち取って首を持ち帰った。そして日頃、馬鹿にしていた者を笑い返した。
「病人に劣る健康な者共どもが」(『故実話』)

淡輪重政の墓
泉佐野市南中樫井にある淡輪重政の墓

管理人・・・恵まれている者はそれ故に努力をせず、恵まれていない者はそれ故に努力をし結果を出す。そんな感じのお話ですね。

感想など
Mr.Dateさん・・・普段馬鹿にされている人が、馬鹿にしている人を馬鹿にするという痛快なストーリーでよいと思いました。

UPDATE 2005年7月12日
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