撃たれた場所

 1614年11月27日、古田重勝が徳川秀忠のもとを訪れ「佐竹義宣の陣を訪れた時、堤の陰より放たれた玉が左の眼の辺りに当たりました」と話した。しかし秀忠は関心ない風で別の話を始めた。近習の衆がこのやり取りを聞き笑いあった。
「自分の陣所で傷を負うなら忠節というものだが、命令に背いて他人の陣所に行き流玉に当たって傷ついたのでは不覚なだけだ」(『難波戦記』)

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