首実検

 徳川家康が冬の陣で首実検をしていた時、近くにいた本多正重が不安を口にした。
「このたび実検された首には、いずれも和睦の前兆が現れています」
「若僧が訳の分からないことを言うな。わざわざここまで出陣して、和睦をして帰ることがあろうか」
 家康は立腹。しかし実際に冬の陣は和睦となり、その話を聞いた人々は不思議なことだと言い合った。(『武者物語』)

管理人・・・家康は正重を若僧と言ってますが、正重は家康と同年代なんですけど、、、。多分、著者が本多政重(正信の次男)と混同したのだと思います。

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