木の鉄砲

 江戸時代の初め、博多の浜口町に高原五郎七という浪人がいた。彼は大坂の陣で大坂城に篭り、木製の鉄砲を作ったという話が世間に広まっていた。(『博多記』)

管理人・・・第二次世界大戦中でも各国が木製の飛行機を作っています。鉄がなければ木で代用という発想は、いつの時代でも同じですね。ただ木製の銃だとすぐに銃身が熱くなって使えなくなるため、使い捨て同然だったと思います。こんなのを使ってたくらいですから、豊臣軍はかなりの数の銃が不足していたんでしょう。
 ちなみに木製の鉄砲の話は『駿府記』『大坂冬陣記』にも載っています。

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