大越茂世

(おおごししげよ)

生没年:1588〜1661年/ 身分:伊達家の家臣/ 官位(通称、号):十左衛門

 伊達家に仕えて厨房で活躍する。度々功があり100石を賜った。大坂の陣では武者を倒し兜と首を伊達政宗に献上した。
 1636年5月、徳川家光が朝鮮人の馬乗りを見た際、政宗もこれに同行する。その時、茂世は数奇屋橋を通って朝食を政宗に届けようとしたが番士は将軍に近づけさせまいと止めた。
「主君は飢えている。許してください」
 茂世は願い出たが許されなかったため、
「主人を飢えさせては面目が立たないと」
 と切腹しようとする。するとこれに驚いた番士が通るのを許したという。1637年12月、200石を加増された。1661年9月4日死亡。

参考文献:仙台人名大事典

UPDATE 2003年6月20日
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