寺西之政

(てらにしゆきまさ)

生没年:不詳/ 身分:浅野家の家臣/ 官位(通称、号):清左衛門

 寺西氏は平氏の末裔で下総から尾張荒子に移住したと言われている。最初、滝川一益の家臣だったが賤ケ岳の戦いで一益が破れたために浪人し、織田信雄に属して小牧長久手の戦いでは尾張・伊勢で戦った。1590年に信雄が下野の烏山に配流されるとまた浪人したが、1591年に浅野長政に仕える。しかし甲斐行きを拒否したため、また浪人となった。
 だが関ヶ原の戦いで浅野家に帰参し、1500石を与えられる。大坂冬の陣は病み上がりで息子・利之を出陣させた。夏の陣では国許で日高・名草一揆の鎮圧に活躍した(紀州一揆)。1620年隠居する。その後は不明である。

参考文献:和歌山県史、ほか

UPDATE 2003年3月9日
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