第39章:二頭政治

 1594年頃、長宗我部盛親は天正末期に家督を継ぎ権限を移譲されたが、父・元親が引退したわけではなく有名な長宗我部氏掟書も両者が連名で発布している。家臣も父子に対して『御両殿様』と呼んでおり、元親を『大殿』、盛親を『若殿』と呼んでいた。
 若く性急な盛親に政治を任すのが不安だった元親は完全に隠居せず、久武親直非有など奉行人と共に盛親を支えていたのであろう。

UPDATE 2012年11月10日
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