第37章:長宗我部氏掟書

 長宗我部元親の功績で名前がもっとも知られているのは『長宗我部氏掟書(長宗我部元親百箇条)』であろう。1596年に完成し翌年に発布した分国法で、一般には元親・盛親父子が制定したことになっているが二人は朝鮮出兵などで国元を留守にすることが多く、実際には蜷川親長非有らを中心に策定されたと思われる。
 内容は寺社での祭礼や造営、豊臣政権の尊重、礼儀作法、犯罪、農業や漁業、税、相続など多岐に渡る。喧嘩両成敗などが盛り込まれており武断的性格の法といわれ、罰則も死罪、磔、斬首などの言葉が目立つ。

UPDATE 2012年11月7日
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