本町橋の夜襲戦の際、蜂須賀家の家臣・上條又八は敵に会わず、敵が去ったあとでも陣屋の木戸から出ようとしても出してもらえなかった。そこで又八は指物を隠して 「指物を落としてしまった。このまま取りに行かなければ男が立たない」 と嘘をついたため出ることができた。 「上條又八と申す者、殿(しんがり)して退くぞ。指物を取り落としたので拾って帰るが、誰も討ち取らないか!」 又八は大声で叫んで帰っていった。これを知った両将軍から感状が与えられた。(『逸話』)