昔は…

「大坂の陣当時の大坂城内にいた侍女おきくは質素な生活をしていた。しかし今(天保8年・1837年)は飽食と裕福な生活をし、なおも望みが尽きることはない。それはよくよく考えないといけないことである」
 『おきく物語』の作者・朝川善庵は、この言葉で本を締めている。

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