裏切りを見破る方法

 大坂冬の陣の最中、徳川家康に「徳川家の近習の中に豊臣軍へ心を寄せる者がある」という知らせがあった。すると家康は立ち上がって近習の者達の部屋に入った。
「俺を見知らぬことはないだろう」
 家康は各々の顔をじっくりと見た。これは厳しい顔つきで見られた曲者が恐れおののいて、やましいことが表情に出るのを試したのだ。(『続武家閑談』)

管理人・・・この後に続く文章は『誠に名将の策、善当意即妙(その場の状況や変化に対して、即座に機転をきかして良い対応すること)の御事なり』となっています。

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