私語は慎むように

 大坂城に着いた池田忠継は、有馬豊氏と共に池田利隆の陣営に行った。そこで豊氏が利隆の耳元で私語をすると忠継は顔色を変えた。
「利隆は私の兄だ。兄に話すことを私に隠す理由はない。私語は疑いを起こす元だ。なんと言う思慮のないことだ」
 注意された豊氏は、話の内容を伝え「悪気はなかった」と謝った。(『志士清談』)

UPDATE 2005年9月9日
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