兜の由来

 真田丸の攻防前田利常の家臣・小田切所左衛門は城際に攻め寄せた際、鉄砲に当たった。しかしその弾を取り出し、脇にいた平野弥次右衛門に見せて話す姿は普段と変わらなかった。そのあとに別の弾が額に当たり取り出したところ、血が流れたが
「この兜は武田信玄の元にあったもので大事なものだ」
 顔色を変えず弥次右衛門に話した。この姿を見た者は敵味方問わず切所左衛門を誉めている。(『常山紀談』)

Copyright (C) 2003 Tikugonokami.