骨喰

 豊臣家に骨喰という名刀があった。豊臣秀頼が最後の際、山里曲輪に持っていき自害して蔵を焼いたため一緒に消失している。
 だが一説には秀頼の茶坊主が盗み取り、大坂の陣後に売り払おうとした。しかし天下の名物だったため買う者がいなかった。その後、徳川家康に献上され、江戸城の富士見櫓に納められたが、明暦の大火で焼けている。(『難波戦記』)

Copyright (C) 2003 Tikugonokami.