龍蔵寺(佐々木高綱、大内弘世が安置した仏像)

●龍蔵寺
住所:山口県山口市吉敷1750
駐車場:あり

 真言宗。山号は滝塔山。本尊は大日如来座像(国指定重要文化財)で、明治時代の寺院整理の際に妙法寺の本尊を龍蔵寺に移したものである。この大日如来座像には、佐々木高綱が寿永3年(1184)の宇治川の戦いで先陣の功として吉敷郡を与えられた際、寺を創建して安置したという伝承がある。
 文武2年(698)、役小角が豊後の彦山から掛錫(※1)し、奥の院の岩窟に紀伊の熊野権現を勧請した。そして秘法の護摩供を修し「龍の蔵」と名付けたのが始まりと伝わっている。天平13年(741)には行基が来て、千手観音を造って寺を創建したとされる。
 防長を支配した大内氏や毛利氏の庇護を受けたという。薬師堂や護摩堂などの建物があり、毛利氏(長州藩)が修造していたが、寺側の希望で撤去されたという。
 文化13年(1816)の火災で古鐘が壊れ、文政5年(1822)に現在の本堂が再建された。

※1 行脚中の僧侶が一時的に他の寺院に滞在すること。転じて、僧堂に籍を置いて修行すること

(拝観料の200円が必要)
拝観料

(七福神)
七福神

(あくしゅ地蔵)
あくしゅ地蔵

(石段、鐘楼、楼門)
石段

鐘楼

楼門

(芭蕉地蔵尊。子供の病気の快復に御利益がある)
芭蕉地蔵尊

芭蕉地蔵尊

(雪舟作の流水の庭を昭和になって復元したもの)
流水の庭

流水の庭

(ぼけ封じ観音)
ぼけ封じ観音

(本堂は保育所の催しの準備中だった。大内弘世が山口の西を守るため、西方浄土の仏である阿弥陀如来を龍蔵寺に安置したと伝わる)
本堂

本堂

(近年、再建された護摩堂)
護摩堂

(大聖青不動明王)
大聖青不動明王

(以前は開山堂にあった役小角の石仏)
役小角の石仏

(鼓の滝。雨の日に参拝したため、足元が悪かった)
鼓の滝

鼓の滝

(観音堂。馬頭観音などが安置してあった)
観音堂

観音堂

(伝・八百屋お七の供養塔。兄の吉五郎が諸国行脚をして当地に立ち寄った際に建立したという)
八百屋お七の供養塔

(六地蔵)
六地蔵

参考文献:山口県の地名、山口市史、山口市観光情報サイト「西の京 やまぐち」滝塔山龍蔵寺、現地の案内板

感想:「寺側の意向で建物を撤去」と書きましたが、明治維新後の廃仏毀釈で境内を荒らされることを恐れて自らの手で壊し、いたずらに神道派を刺激しないようにしたのかもしれません。
 雨で山城に行けなくなったので参拝しました。


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