佐治四郎の墓(鳥取市佐治町の領主)

●佐治四郎の墓
住所:鳥取県鳥取市佐治町刈地
駐車場:なし

 佐治氏は尾張氏を祖とするという。建暦3(1213)年、佐治四郎重貞は鎌倉幕府に訴えて甥から佐治郷の地頭職を取り戻すと領地の開発を進め、刈地・加瀬木・栃原(全て鳥取市佐治町)まで至った。その後、佐治氏は南北朝時代を乗り切り戦国時代初期までは生き残っていたようである。
 住民は四郎を佐治町を開発した領主として尊敬し、祠を建て切明大明神として祀った(切明大明神は明治初期に佐治神社と名を改めるが、昭和初期に刈地神社に合祀される)。当地は佐治氏の居館跡と伝わり、現在は刈地農村公園として整備されている。

(墓と祠の入口)
入口

(平成6(1994)年に寄進された手洗石。今でも尊敬されているのだろう)
手洗石

(墓と祠)
墓と祠

(石垣や段々になっているのは居館の遺構なのだろうか)
居館

居館

感想:佐治町で最初に訪問した史跡です。これで鳥取県の旧市町村(4市31町4村)を全て訪れました。