御来屋港の常夜灯(秋葉山、西国三十三所観音像、薬師堂)

●御来屋港の常夜灯(秋葉山、西国三十三所観音像、薬師堂)
住所:鳥取県西伯郡大山町御来屋
駐車場:なし

 現在の大山町役場の裏に明治15(1882)年に建てられた常夜灯がある。御来屋港と御来屋の街が一望できることから建てられ漁船の目標として毎夜点灯されていたが、やがて電灯に代わっている。
 その隣には秋葉山を祀る堂がある。寛政4(1792)年に石田玄亨、大坂屋忠丘ヱが中心となって御来屋の住民の寄付で建てられた。昭和時代に災害で倒壊したため昭和40(1965)年に麓にある円福寺と住民の寄付で改築されている。
 更にその奥には西国三十三所から勧請した観音像(通称・御来屋観音)がある。文久
3(1863)年、町医者・岡本元造が発起人となり御来屋の各地に石の観音像三十三体を安置した。だが明治時代から平成時代にかけて道路や線路の開通工事で移転を余儀なくされた像が多く、二十四体がここに安置された。

(常夜灯から見た御来屋港。目の前の雑草が気になるが仕方が無い)
御来屋港

(常夜灯と秋葉山)
常夜灯と秋葉山

(常夜灯)
常夜灯

(秋葉山)
秋葉山

(西国三十三所観音像)
西国三十三所観音像

(一畑寺の本尊となった薬師如来を引き揚げたという伝説のある島根県出雲市坂浦町赤浦の石が奉納してある薬師堂。石が昭和14(1939)年に奉納されたので、その頃に建てられたのだろうか。薬師堂については参考文献に何も載っていなかった)
薬師堂

(現在の御来屋港。後醍醐天皇が御着船されたことで知られる。港から常夜灯まで登れる階段があるが、昔から利用されていたかは不明)
御来屋港

参考文献:ふるさとを探ろう

感想:知っている人しか行かないような場所にあるため忘れ去られている史跡です。おそらく今でも信仰している方がおられるとは思いますが。