●阿波愛宕城(宍喰南城)
住所:徳島県海部郡海陽町宍喰浦
駐車場:なし
遺構:曲輪
標高:24メートル/比高:21メートル
海運の宍喰浦と陸運の土佐街道に面した要衝にあり、宍喰浦は材木の搬出で有名な港だった。築城年代は不明だが城主は藤原元信が伝わり、天正5(1577)年の長宗我部元親の阿波侵攻で落城している。その後は元親の家臣・野中国吉が入ったという。
永正9(1512)年の津波の際、避難所として利用され、この時に南町が壊滅し北町に中心が移った。慶長9(1604)年にも津波があり、この時も避難所として利用されている。
(山頂に建つ愛宕神社。社伝などは手元の資料では分からなかった。ここが曲輪になる)
参考文献:徳島県の地名、三好一族と阿波の城館
感想:遺構がほとんどありませんでしたが、戦国時代から避難所として利用されていたということは当時からこのような状況だったかもしれません。