●井伊家初代共保公出生の井戸
住所:静岡県浜松市北区細江町気賀
寛弘7(1010)年、井伊谷八幡の神主が御手洗の井戸の中で赤ん坊を見つけた。赤ん坊は神主に拾われ育てられ、7歳になると国司の藤原備中守共資の養子となり共保(ともやす)と名乗った。やがて井伊谷に戻って井伊姓を名乗る。後裔に徳川四天王の一人・井伊直政や江戸幕府の大老・井伊直弼がいる。
(田圃にぽつんとある井戸。今はコンクリート製(?)の囲いに覆われているが明治時代に発行された『静岡県名勝案内』には木柵に囲まれていたとある)
(中に入ると井伊直弼が井伊家のために詠んだ歌の碑があった。『は(わ)きいずる岩井の水の底きよみ、くもりなき世の影ぞ見えつつ』だそうな)
(彦根藩主・井伊直惟が建てた碑。「井伊氏祖備中守藤原共保出生之井」の左右に八幡宮、御手洗の文字が刻んである。近世になると既に八幡宮はなかったのだろうか)
(松。先々代くらいの松は井戸の目印で戦後に松食い虫にやられたというパターンだろう)
参考文献:静岡県の地名、現地の案内板、ハローナビしずおか 静岡県観光情報、静岡県名勝案内
感想:龍潭寺の参拝の後、歩いて行きました。