仏坂古戦場(ふろんぼ様。山県昌景と井伊三人衆激戦の地)

●仏坂古戦場(ふろんぼ様)
住所:静岡県浜松市北区引佐町伊平
駐車場:あり

 元亀3年(1572年)、武田信玄が徳川家康の領地である遠江に侵攻した。武田家の重臣・山県昌景は別働隊を率いて東三河の柿本城を攻める。守備していたのは井伊三人衆の鈴木重時の息子・鈴木重好だった。同年10月、重好と援軍の鈴木権蔵重俊や井平飛騨守直成らは勝てないことを悟り城を明け渡し徳川家康と合流するため遠江に撤退するが、追撃してきた山県昌景の軍勢に仏坂で追いつかれ戦闘となり重俊や直成が戦死している。

(仏坂)
仏坂

仏坂

(ふろんぼ様。戦いで戦死した重俊や直成など88名の供養塔だと伝わる。「ふろんぼ」は古い墓が訛ったのではないかと言われるが詳細は不明)
ふろんぼ様

ふろんぼ様

(新ふろんぼ様。平成17(2005)年に旧鳳来寺街道を調査した際に発見された墳墓で、ふろんぼ様と同じく戦いで戦死した88名を分散して供養したものだと考えられている)
新ふろんぼ様

参考文献:浜松市文化財保存活用地域計画 本編、ハローナビ静岡、現地の案内板、静岡県の地名

感想:私は駐車場から直接、山道を登りましたが、遠回りでも鋪装された道を行った方が安全です。