出雲 稲葉城(観音山城。尼子氏に味方した土豪の城ヵ)

●出雲 稲葉城(観音山城。尼子氏に味方した土豪の城ヵ)
住所:島根県松江市西尾町
駐車場:なし
遺構:曲輪、土塁、掘切、竪堀、井戸跡
標高:70メートル/比高:49メートル

 城史は伝わっていない。稲葉城は字名から付けられたため当時の名前は不明である。和久羅城の西に1キロの通称・観音山にある。『岩穴平遺跡・稲葉城跡』には尼子氏に味方した土豪の城だろうとの記載がある。

(入口)
入口

(登ると出てくる曲輪1。場所は下にスクロールすると記載のある概略図を参照)
曲輪1

曲輪1

(曲輪1の西の竪堀)
西の竪堀

(曲輪1の東の竪堀)
東の竪堀

(曲輪1の北側には祠と燈籠の残骸があった。これが祀られていたことから近世以降に観音山と呼ばれるようになったのだろう。石があったが、これも祠に関係したものだろうか)
曲輪1の北側

曲輪1の北側

曲輪1の北側

(曲輪2の南にあるAの土塁)
Aの土塁

(曲輪2には中国電力の鉄塔が建っている。ここが主郭だろう。入口の道も鉄塔の管理のために作られた)
中国電力の鉄塔

中国電力の鉄塔

(曲輪2の奥に進むと土塁Bが残っている)
曲輪2の奥

曲輪2の奥

曲輪2の奥

(曲輪3。櫓台にしては小さいか。井戸もあった)
曲輪3

曲輪3

(曲輪3と曲輪4の間にある掘切C)
掘切C

掘切C

掘切C

(曲輪4。北には土塁Dがあった)
曲輪4

曲輪4

曲輪4

曲輪4

(曲輪4の西側にある尾根。荒れていたので少ししか行っていない)
尾根

(Eの掘切? 竪堀?)
Eの掘切

参考文献:岩穴平遺跡・稲葉城跡、隠岐の山城・続出雲の山城

感想:この道はカーブしていて交通量も多いため歩く際は轢かれないように気をつけましょう。昭和55年、中国電力が鉄塔を建てるにあたって発掘調査をした際、曲輪2から陶磁器、かわらけ、砥石、鉄釘、古銭が発見され、柱穴群、礎石群が見つかったそうです。
 観音山城は私が勝手に付けた名前で誰も呼んでいないです。

(概略図。クリックすると別タブが開きます)
概略図