●浄昌山安養寺
住所:島根県松江市坂本町457
駐車場:あり
曹洞宗。本尊は阿弥陀如来。永禄9(1566)年4月、尼子家の家臣・小草弥藤佑が開基したと伝わる。同年11月に月山富田城が開城し尼子義久が毛利元就に降伏したことと関係があるのかは不明。嘉禎2(1236)年の文書に出てくることから東国から来た土屋氏の氏寺として創建されたという説もある。このことから中世以前には創建されており(創建当初は真言宗ヵ)、小草氏は住職を継いだだけであろう。
寛永年間(1624~44年)に良瑞という旅の僧が堂宇を修復した。現在でも小草氏が住職を務めている。
参考文献:曹洞宗 島根県第二宗務所、松江市史 通史編2 中世、島根県中近世城館跡分布調査報告書
感想:安土山城の城域が安養寺まで広がっていたという説もあり、のちに築城された安土山城が安養寺を包括したのかもしれません。安土山城の城主が小草氏で尼子氏の山陰支配が終わった後に住職となった可能性もありますが、記録が残っておらず不明です。