●肥前 杉峰城
住所:長崎県雲仙市瑞穂町西郷己(字 城)
駐車場:なし
遺構:曲輪、空堀、土塁、土橋、虎口
標高:32メートル/比高:17メートル
北側(有明海)に向かって延びた舌状台地に築かれており、北には有明海に注ぐ西郷川が流れている。南北朝時代に築城されたという。城主の西郷氏は菊池一族と伝わり南朝に属していたが、正平7年(文和元年,1352)に九州探題の一色氏に従う小俣氏連の攻撃を受けて落城した。
文明6年(1474)頃、西郷尚善が本拠地を高城(諫早城)に本拠地を移した後も、一族が城主となり支城として残っていたと考えられている。
(北の入口。ここに説明があったが、自分が行った時は朽ちていた)
(入って直ぐの先端にある祠の跡。場所は下にスクロールするとある縄張図を参照)
(その先にある曲輪。畑になった後、耕作放棄地になったようだ)
(縄張図で濃く描かれている箇所の土橋。土橋の下の石積みは近代になって畑に行く道を補強するために積まれたものだろう)
参考文献:長崎県の地名、長崎県の歴史散歩、長崎県中近世城館跡分布調査報告書2、日本城郭大系 第17巻
感想:本丸を更に南に進むと畑があり、そこが居館跡だったそうです。そちらは城の南側から行けば簡単に行けたようなので、行っておけば良かったです。