●伊東塚
住所:宮崎県小林市真方(字 因幡)
駐車場:なし
県指定史跡。元亀3(1572)年5月の木崎原の戦い後、島津軍は首実検を行い名のある武将らの首は三ッ山城に送り、その後この地に葬った。約220名が葬られた因幡(いんば)塚は、後年になって伊東塚と呼ばれるようになる。
慶安3(1650)年、島津家の武将・五代勝左ヱ門は戦死者の霊を慰めるため五輪塔を建立した。近世後期になると名のある武将の供養塔が失われ、伊東加賀守、伊東又次郎、伊東新二郎、米良筑後守、米良喜右介、米良式部少輔、稲都又三郎、上別府宮内少輔、野村四郎左衛門の9基だけが残った。これを悲しんだ小林地方の地頭・市田長門守源義宣は、文化14(1817)年に塚の保存と戦いの記憶を後世に伝えるため石碑を建立した。当時、ここには曹洞宗の昌寿寺があったが明治維新後の廃仏毀釈で廃寺になった。
参考文献:宮崎県の地名、宮崎県の歴史散歩、小林市公式サイト、みやざき文化財情報、現地の案内板
感想:周りに駐車場が全くなく、宮崎県の史跡巡りでもっとも駐車場について頭を悩ました場所です。かなり歩きますが西にある緑ヶ丘公園に駐めるのが無難です。