●雨引山楽法寺(雨引観音)
住所:茨城県桜川市本木1
駐車場:あり
真言宗。本尊の木造観世音菩薩立像(国重要文化財)。坂東観音霊場第二十四番札所。用明天皇2(587)年、梁(中国の南北朝第三の王朝)から帰化した法輪独守が開山した。推古天皇の平癒祈願が叶ったことから勅願寺となり、聖武天皇と光明皇后の安産祈願が叶ったことから安産祈願の根本道場となる。また嵯峨天皇の降雨祈願で全国に雨が降ったことから雨引山の山号を与えられた。
その後、鎌倉幕府6代将軍である宗尊親王、足利尊氏、徳川家康、徳川吉宗など時の権力者から崇敬を受けている。
寺宝に絹本着色愛染明王画像(県指定文化財)などがある。
(山門。真壁城の城門だったと伝わる)
(建長6(1254)年に宗尊親王が建立し江戸時代に再建された仁王門。県指定文化財である)
(子安地蔵堂。上記と同じく宗尊親王が建立した。安置されている地蔵菩薩は子供の夜泣きや疳の虫(原因の分からない病気)に御利益があるらしい)
(県指定文化財の多宝塔。嘉永6(1853)年に建てられ、大正10(1921)年に屋根を木羽葺から銅板にしている)
(東照山王権現社。当寺が徳川家康から寺領150石を与えられたことを感謝し東照大権現社を建立した。しかし傷みが激しくなってきたため享保12(1727)年に山王大権現社と合祀し新造している。東照大権現社に祀られていた家康公坐像は市指定文化財である)
(家康から10万石の待遇を受けた際、その勢威を誇示するため石垣を築造したらしい。その石垣かな、と思って撮影した)
参考文献:茨城県の地名、茨城の文化財 第16集、現地の案内板、雨引観音(雨引山楽法寺)公式サイト(http://www.amabiki.or.jp/)
感想:あじさいの名所だそうです。訪問したのが12年前なので何も覚えてないですねえ…。